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自然乾燥の木 龍神守

最も優れた構造材といわれる天然乾燥材。
乾燥に時間と手間がかかるため敬遠されていました。

人工乾燥材や集成材は香り・艶などが大きく損なわれているだけでなく、大量の化石燃料を使い長時間高温状態を保ち、強制的に乾燥させているために強制乾燥から生じる内部の割れによる強度弱化やCO2発生など、地球環境にも大きな問題となっています。

切り出しから加工の流れ

伐採
特殊な重機を使うと、切り倒しから枝の切り落とし、規定のサイズへの裁断までを現場で行うことができます。
運搬
カットした丸太をトラックに運んで麓の製材所まで運びます。急勾配な林道をバックで進む技術は職人技です。
丸太の皮むき
傷や石が木材につかないよう丸太の皮むきをします。排出された木くずは、燃料に使用されます。
製材
4寸角に製材し背割りを施したのち、当社の倉庫で保管します。ブランドである龍神守のスタンプを押します。
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強制乾燥材と自然乾燥材の違いについて

筑波大学の安藤邦廣教授の言葉を引用します。

『人工乾燥の木材は細胞が老化した老人の肌のようなもの。バサバサしていて艶もないし張りもない。呼吸しない。 それに対して自然乾燥の木材は若者の肌のようなもの。収縮や膨張などの悪さもするが艶やかで張りもあるし呼吸する。それに、これから壮年期にかけて更に強くなる。だから何百年もの間家屋を支えることができた。 それに対してKD材は、強制乾燥をかけた直後から劣化が始まる。しかしそれでも、30年程度は問題なく家屋の建材として使用に耐えることはできる。 今の日本の住宅は大抵30年位で寿命が来るから、それだけ持てばよいというのなら、KD材でも問題ない。 ただし、かつての日本の民家のように、建て替えの際に木材を再利用することは絶対にできない。劣化した抜け殻のようなものだから。』

現場調査レポート

2023年12月27日
6回目の含水率チェックのため龍神村の当社保管庫へ行きました。
2023年11月20日
5回目の含水率チェックのため龍神村の当社保管庫へ行きました。
2023年10月17日
4回目の含水率チェックのため龍神村の当社保管庫へ行きました。
2023年 9月 2日
3回目の含水率チェックのため龍神村の当社保管庫へ行きました。
2023年 7月24日
2回目の含水率チェックのため龍神村の当社保管庫へ行きました。
2023年 4月25日 
初めての含水率チェックのため龍神村の当社保管庫へ行きました。
計測開始
和歌山県龍神村の当社倉庫にて自然乾燥を始めました。
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実際の調査

含水率のチェック

森林組合の方々にもご協力いただき、自然乾燥の木がどのぐらいの時間をかけて水分が抜けていくのかを調査しています。保管している倉庫にて手作業で1本ずつ含水率を計測し出荷可能かどうか確認します。

通常は燃料を使って大きな乾燥機の中で強制乾燥させますが、自然乾燥の場合、天候によって乾燥までにかかる時間が異なるため、時間と手間を要します。なお自然乾燥は森林組合も初めての試みになるため貴重なデータとして保管します。

6ヶ月のビフォーアフター

2023年4月25日

切りたての様子です。まだ切ったままの色と良いかおりが残っています。水分をたっぷり含んでいますので、ここまま使ってしまうと家を建ててから木が反ったり、曲がったりする可能性があります。

2023年11月20日

6ヶ月間、太陽と風雨にさらされ表面の色が以前と比べると変化があります。最終的には表面はカットするので元の色に戻ります。含水率も10%前半に落ちてきている個体もあるので、木材として使えるようになる日が近いです!

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含水率の推移

スケジュール(スマホ横スクロール)はタブレット以上のサイズでのみ編集可能です
(実際の公開ページではタブレットサイズ以下で横スクロールが表示されます)
平均含水率
2023年4月25日
137%
2023年7月24日
74%
2023年9月2日
66%
2023年10月17日
52%
2023年11月20日
40%
2023年12月27日
38%
13:00 - 18:30
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含水率減少の傾向

半年以上の計測を経て、水分が抜けるには日当たりと湿度が重要である事が分かってきました。グラフを見ると湿度が下がってくる秋口から南向きに置いた木の水分が大きく抜けていることがわかります。当初、影響が強いと考えていた気温は、夏の湿度が高いことから水分が抜ける事にはそれほど影響を与えていないことがわかります。

プロフィール

三浦 颯太
営業担当としてお客様へ三浦建設の家づくりや、家づくりを考える上で大切なことをお伝えしています。そして、お客様が持つ理想を実現できるように、お家づくりのパートナーとしてサポートさせていただきます!

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